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白石 白石

動きを与えることは、命を吹き込むこと
初めて授業でキャラクターを動かした時のことは忘れられません。

株式会社セガ

2018年
モーションデザイナー
白石さん

ゲーム・クリエイティブカレッジ
ゲーム開発エキスパートコース ゲームデザイン専攻

かっこいい動きを作ればいいわけじゃない
ゲームモーションの奥深さ。

仕事はキャラクターの「動き」を作ることです。ジャンプや走るという基本動作から、パンチを繰り出したり、攻撃を避けたり、動き全般を司るデザイナーですね。アニメや映画と大きく違うのは、かっこいい動きを作ったとしても、それがゲームの操作性やプレイのスピード感を落としてしまうこともあること。そのあたりのバランス調整にはものすごく気を使います。プレイヤーの方が「かっこいい!」とか「かわいい!」と感じる部分を直接作っていけるので、やりがいもあるし、おもしろい仕事だな、と思います。
もともと映像に興味がありました。動きを与えることは絵に命を吹き込むことだと感じていて、自分の手でやってみたかったんです。ECCコンピュータで初めてモーション制作の授業を受けた時、自分で作ったキャラクターが動いた瞬間のことはいまでも覚えています。学校では3Dソフトの使い方はもちろん、いまの仕事に必要なたくさんのことを教えてもらいました。特にゲーム制作全体に触れることができたことで、実装しやすいデータづくりなどチームの中での立ち回り方を学べたのは大きかったと思います。

在学中に取り組んだすべてが実力を高めてくれた
いつかはモーションチームのリーダーとして働きたい。

やっぱりデザイナーは実力がものを言う世界です。3Dソフトの習得はもちろん、在学中は次々と降りかかる課題に七転八倒しながら取り組む日々でした。展示作品の制作や、東京ゲームショウで表彰される“日本ゲーム大賞”のアマチュア部門への応募も積極的に行っていましたね。コースの先生には遅くまでデザインを見てもらったり、休日に制作のために教室を貸してくださったり… 本当に良くしていただきました。
就職活動では、「おもしろいやつだな」と思ってもらうために、ポートフォリオのクオリティに徹底してこだわりました。展示会で企業の方と話すときは心臓バクバクでしたが、それまでの積み重ねと頑張りのおかげなのか、志望する会社の目に留めていただくことができました。
働き始めてより強く思うのは、ゲーム制作はチーム作業だということ。さらにコミュニケーション力を高めながら、チーム内の連携をもっと深く理解していきたいと思っています。いつかチームをまとめる立場で仕事ができたら、と思っています。私の在学中の目標は「ゲームのクレジットに名前が載ること」でした。これは達成できたので、次は「チームリーダーとしてクレジットに載る」のが目標ですね。頑張ります!